カフーを待ちわびて

帯と表紙の写真に誘われて1ヶ月ぐらい前に買った本。
やっと読みました。読み始めたらいっきでした。なかなか面白かった♪
のんびりした前半、話の展開がすすむ後半。さわやかなエンディング。
言葉が少ない主人公と、できすぎた娘さんとできすぎた話に・・・?と思うところもあったけど、それはまぁ物語ですから。
開発の話なども出てくるけど、どちらの気持ちも分かると思える話なのが良かった。
共感できる人は出てこなかったけど、最後の種明かしまで面白く読めました。
何よりカフー(犬)たちがね、もうかわいいのよ。
カフー=果報、幸せ という意味だそうです。
  
それから、沖縄の風土や言葉がふんだんに盛り込まれた本だったので、すっかり沖縄に行きたくなってしまった。
数年前に座間味に行ったときのことを思い出した。
仲間の一人がバイトしていた宿にみんなで遊びに行ったときのこと。
碧く透明な海、浮かぶ白い船カクレクマノミなどの魚たち、キレイな珊瑚礁、小船で行った無人島、はりせんぼん、道端のハイビスカス、家々のシーサー、壁にはりつくヤモリ、夜の港、満天の星、商店で買ったビーチサンダル、沖縄そばラフテー丼、ふチャンプルー、おばあ手作りのサーターアンダギー、見送りのとき海に飛び込んでくれた少年 etc・・・
懐かしいなぁ。楽しかったなぁ。また行きたいなぁ。
今度は大切な人と一緒に、ね。
  
ちなみにこの作者:原田マハさんは原田宗典さんの妹さんだそうです。